女王陛下、万歳ーーー!!!!
アマルダ海戦を前にして兵士たちが鬨の声をあげたとき、思わず私も一緒に拳を掲げたくなった。
我らが女王陛下はなんと気高く、美しく、誇り高きことか!!!Yes,Your Majesty!!!!!!
元々英国好きでエリザベス1世が推しだったこともあり、『クイーン・エリザベス』観劇後、大地真央様が演じられるエリザベス女王にメロメロになって劇場を後にしました。
ラストシーンの、純白のドレスに身をまとい「私はクイーン・エリザベス。選ばれたのではない、私が選んだのだ」と独白する女王陛下…(あまりの神々しさ…)
この台詞、この舞台の核とも言える台詞だと思いました。
あの時代、女性が、王位に就く者が、子をなさないという選択肢は考えられなかった。にも関わらずその有り得ない選択を選び切ったエリザベスの意思の強さよ。
一体何が、彼女のその信念を貫く生き方を支えたのか?
この舞台を見て、私はその信念の根底に、ダドリーへの想いが横たわっていたのではないかと感じました。
てかね!1幕さ!ダドリーとエリザベスの話だったけどさ、ダドリーとのラブストーリーだと思うじゃん??そんな感じだったじゃん??
ダドリー、妻いるんだけど!!!!!!しかも財産目当ての結婚って言い切るとか!!!!!!!!女の敵か!!!!!!!
かと言って、私にはダドリーがそんなに酷い男として映らなかった。なんなの、君。なんでクズみたいなこと言ってるのにそんなに清廉な印象なの????
(まぁ、ロイヤル長野くんが演じてるのも大きいと思うんですが)
ダドリーとエリザベスの関係って、ブロマンスなのかなぁ…って。
ダドリーにとって、統治者としてエリザベスはダドリーの思い描く理想の体現者で、その存在は彼の中で恋人や妻といった立場よりも重要な位置にいる。エリザベスが崇高な統治者であるからこそ、彼はその身も心も理想であるエリザベスに捧げた。
それは愛であったかもしれないけれど、恋ではなかったのではないだろうか。
それでね!!エリザベスのダドリーへの想いは恋だったと思うんだよ!!
なのにさぁ!!ダドリーが「俺たち永遠の親友だよな!」なんて言うからぁ!!ベスちゃんはさぁ「そ、そうだよね…!」って言うしかないじゃん!!!
1番大切な人の1番大切な存在であるために、自らの恋心を封印したエリザベスだよ…切ない…泣いちゃう…
肉欲を越えた、魂の共有という崇高な関係であったから、私の目には2人の姿がとても清らかなものに見えたのかもしれない。
よく分からないのが、デヴァルーとエリザベスだよ…
果たしてエリザベスに対するデヴァルーの想いは、デヴァルーに対するエリザベスの想いは、恋なのだろうか?
デヴァルーはエリザベスに認めてもらいたい、彼女は自分のことをなんだかんだ許してくれるといった考えを持っていたけれども…
愛されたかったと嘆くデヴァルー。
しかし、そうなると彼の2つの考えに矛盾が生じるような気がする。
一般的に男として認められていないのならば、男の愚行を女が許すはずない。言い換えればデヴァルーの愚行が許されるのならば、自分は彼女に愛されていると考えるべきでは?
何故許されることには確信が持てて、男として認められているとは思えなかったのか。
劇中で否定されていたけど、やっぱり私にはエリザベスのデヴァルーに対する気持ちは母性だったと思うよ。
彼女のデヴァルーに対する母性を感じていたからこそ、彼は彼女は自分を許してくれると確信した。
あとは、認められたいというデヴァルーの気持ちの根源にあるものが何なのか。
デヴァルーのエリザベスに対する想いこそ本当に恋であったのかもしれない…(私には自己顕示欲が元で、エリザベスに手をかけたのも一種の反抗期では?と思ったけれども…)
恋だった場合、デヴァルーめっちゃ可哀想だよね…!!!
わざわざ「少年」と呼ぶのはエリザベスがダドリーのことをまだ意識しているからってことじゃん!!もういない人なのに!!なのにその人と呼び名が被らないように、自分はあだ名で呼ばれるんだよ?!つれぇ!!いつになったらあなたはあの男のことを忘れてくれるの????
エリザベスが誰にも頼らずに凛とした顔で立ち続けているのも、そもそもはダドリーが彼女にそう望んだからじゃん!!!女王としてではなくて1人の女性としてあなたの笑顔が見たいのに!!!なんだよ!?いつまであなたはあの男の影を追い続けるの??
兎にも角にも、乱世を生きる1人の女性が誰かにおもねるのではなく、自らの意志を貫いてその人生を生き切ったエリザベスの姿がとても眩しく美しかったです。
大地真央様が、ダドリーと話すときは乙女の声で、デヴァルーが熟した声で、めっちゃ滾った。声の演技が上手い方、とてもとても好きです。あと大地真央様めちゃくちゃ美しく可憐でした(常識)
長野くん、めっちゃ近世の世界観が似合うな!?!?!
その髪型も、その服装も、なんなら私服?素の姿??ってくらい違和感なかったです!!!ロイヤル!!!
ダドリーの無邪気にエリザベスに理想を重ねちゃう残酷さが非常に良かったです。長野くんマッドサイエンティストの気があるというか、そういう無垢ゆえに人を傷つけるって、なんか合うよね。
高木くん、なかなか難しい役どころだったと思いますが、熱演されていました!
2幕のド頭、どう考えてもうさちゃんのカチューシャつけてて、とても可愛かったです(まさかのロバモチーフ)
とりあえず、ソロソロ夜行バスの消灯時間なのでこの辺りで。また追記するかもしれません。