アイドルが結婚した日
アイドルを好きになって一年ちょっとの私が衝撃の日に思ったことを残しておこうと思います。
私は生まれて初めてアイドルが結婚した日を目の当たりにした。
いや、おそらく情報としては熱愛やら結婚やら見ていたかもしれないのだけど、肌で触れたのは今日が初めてだった。これまでほとんど芸能に興味を持たずに生きてきて、アイドルを好きになってから色々なカルチャーショックを覚え続けていたけれど、今日もまたそんな一日だった。
TLに溢れる様々な言葉、想い。
とにかくすごい熱量だった。
笑う人、泣く人、色んな人がいたように思うが、みんなひどく興奮していた。私自身、寝起きにTLを見た途端奇声を発しながら飛び起きたし、お知らせを受け取った時も無意識のうちになにか叫んでいた。なんて叫んだかは覚えていない。
アイドルという存在はこんなにも人の心を揺さぶるものなのか。
一言で乱暴に言ってしまえば、ファンはアイドルに『恋』していて、『失恋』したということなのだと思う。
私はアイドルである、彼らをこんなにも身近に感じていて、彼らからこんなにも大切に思われたくて、彼らを自分が幸せにしたいと思っているだなんて、少しも気付いていなかった。けれど、やっぱり私はそんな風に願っていて、それはつまり彼らに恋しているということなんだろう。
これまでの私にとって好きな芸能人の結婚とは、親戚のハレごとに等しい認識だったから、どんちゃん騒ぎして喜ぶ日だったけれど、TLは決してそれだけではなかった。
それぞれの人が、厳かにもしくは慟哭しながら、だけどどの人も真摯にその報告に向き合っていた。他人事なんかじゃなく、自分自身の一大事として今日の出来事があった。
話したこともないような存在にそんな熱を上げるなんて、とV6にハマるまで思っていた。
けれど、今日改めて思ったことがある。
これほどまでにアイドルに入れこめるのは、それほどまでにアイドルがファンに『夢』を見させてくれるからだ。それも生半可なものじゃない、それこそ彼らの人生のほとんどをかけて見せてくれる『夢』だ。
身近な存在として振舞ってくれて、ファンを大切に思ってくれて、君たちのおかげで今があるって言ってくれるから、私は彼らに『恋』が出来る。
投げ出したくなることも嫌になることもあるだろう。吐きたい弱音や怒りもあると思う。諦めた彼ら自身の幸せだって数え切れないくらいあるはずだ。
それでも、彼らはファンにそんな姿は見せることなく『夢』を与えてくれた。
そんな風に情熱的に誠実に振る舞われたら、夢だけじゃない、その人自身を好きになってしまうに決まっている。彼ら自身の人生の幸せを願いたくなる。
だからこそ、ほんのかけら見せてくれたアイドルじゃない姿にこんなにも寂しさと嬉しさ両方を感じてしまうんだろう。彼らに『恋』をしているから、彼らに幸せになってほしいから。
今回長野くんは、人生の大きな決断を1番初めにファンに報告したいと日付指定でお知らせを送ってからその後で報道関係に報告して、生放送でその日のうちに生の言葉を聞かせてくれた。
彼が自担じゃなかったから、私の心が彼の幸せを願う方に振れていたこともあって、その誠実さにますます『好き』に拍車がかかった。
これが自担となったときには、きっと私は『失恋』して、しばらく泣き暮らすんだろう。ご飯も食べれなくなって、顔を見るだけでも胸が痛むんだろうなと思う。『恋してる』から。大好きだから幸せを喜びたいと思いながら、祝えない自分に葛藤するに違いない。
あぁ、なんて罪な人たちなんだろう!
メンバーが祝福してるところを見れたのよかったなぁ。
何かとメンバーを持ち上げたいV6から始まり、それぞれ個性溢れるコメントして、ずっとソワソワドキドキして、本当に心が忙しかった。
坂本くんは付き合いの長さを話題にしてその感慨深さを滲ませてたし、イノッチはわざと司会者トーンで笑いを誘ってたし、剛くんはやっぱり照れて台詞みたいなコメントだったし、健ちゃんは寂しさアピールぶっ込んでくれたし、オカダは「メンバーの幸せが僕らの幸せ」ってド正論かましてくれたし。
他のグループのみなさんもお祝いしてくださって本当に嬉しかったです。お花もらってコメントもらって胴上げまでしてもらって。すごいよ長野くんの愛されっぷり。
おそらく星野源さんのお休み(爆発的に多忙だと思いますのでどうかご自愛ください!)の結果、尺が余ってできた演出だと勝手に思ってるけれども、どのような思惑があったにせよ、そもそも長野くんをお祝いしようという気持ちを多くの関係者が持ってくれなければ実現しない光景だったと思うので。
みんなに囲まれた長野くんが嬉しそうに笑いながら、ちょっと目を潤ませてたのがすごく印象に残っている。
長野博さん、ご結婚おめでとうございます!!!
末長くお幸せに!!!